宗谷本線篇の続き(´・ω・`)
今回は、石北本線(せきほく)と釧網本線(せんもう)の旅だぬ

路線図現代
石北本線は、旭川~網走間を走る線で
JR北海道がさじを投げた維持困難な赤字線の一つ
線名の「石北」は右下に示す明治時代の旧国名に由来する
石北の「石」は、石狩國の石、「北」は北見國の北
今風に言えば、石狩地方から北見地方を結ぶ線ということであろう
北見國は、北見市ということだけでなく、もっと広い緑色のエリアで
稚内から知床までオホーツク地方全域を指してるようだぬ

釧路と網走を結ぶ釧網本線も、例の赤字線
もうお分かりのように両方の駅名の頭文字を合わせた線名だぬ
石北本線も釧網本線も、本線と名乗っているが
現在では支線は全く無い(´・ω・`)

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ホテルをチェックアウトし、旭川駅へ(´・ω・`)
8時35分、特急オホーツク1号網走行きに乗るぬ
このボード、稚内、網走、美瑛、富良野方面と
書いてあるが、全部廃止対象の方面で、遠くない将来
不要な電光掲示板となるであろう(ただし、名寄行きだけ残る)
そうだ、乗る前に朝食を買っておこう
ホテルは朝食無しなので、まだ何も食べていない

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旭川駅の駅弁。結構種類ある(´・ω・`)
そういえば、旭川駅の駅弁って、名物とかあったかな
調べてなかった。迷うな
もう、値段で決めよう。助六以外で一番安いのは、850円の
駅弁屋さんの3色めしだなヽ(´ー` )ノ下さい

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昨日、みどりの窓口で予約しておいた指定席券(´・ω・`)
今日、10月20日は土曜日で、昨日夕方の特急サロベツの込み具合から
土日の特急は混むんじゃないかと思い、窓側を予約しておいたぬ
予約は北海道フリーパスの有効範囲内(6回以内)なので、無料だぬ

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5番線ホームへ(´・ω・`)
液晶のホーム案内板がある
特急オホーツク1号は、4両編成で、指定席車両は先頭のようだ
ホーム奥で、特急を待ち構える

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8時31分、特急オホーツク1号入線(´・ω・`)
国鉄キハ183系特急車両、富士重工業製
トップは水色、側面は白ボディに水色ライン緑の細帯
国鉄時代に設計され、民営化直後の1988年に投入されたため
国鉄時代のレトロな雰囲気をまだ残している
左側奥に見えるグリーントップの車両は、旭川~札幌間の特急ライラック
民営化後の789系電車で、2002年に投入
両方を見比べると、電車と気動車の違いもあるが
デザイン的にも国鉄時代、JR時代の違いを感じるぬ

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OKをデザイン化したヘッドマーク
OKHOTSKの最初のKは発音しないKだな

石北本線の特急は2種類あり
札幌~網走 オホーツク 1日2往復
旭川~網走 大雪    1日2往復
車両はどちらも同じ183系気動車である(´・ω・`)


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特急の指定席車両に乗り込むぬ(´・ω・`)

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1号車5番A席はここだな(´・ω・`)
グレーのリクライニングシートか、座ろう
幸い、隣の席は空席のままで、終点までリラックスして過ごせたぬ

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予想通り、土曜の客は多かった(´・ω・`)
7割から8割の埋まりだろうか
大きな荷物も多く、旅行者が多そうだ
いつもこうなら、赤字にならないんだろうけど

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座ってすぐに駅弁を食べるぬ(´・ω・`)
お腹空いてた(;´∀`)

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ウニ、カニ、イクラの3色丼か(・∀・)
値段の割に量も多くてCP高し(゚∀゚)ウマウマ

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空腹を満たせたので、石北本線の車窓を眺める(´・ω・`)
山々は、紅葉してるな

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石狩川の上流が見える(´・ω・`)
大雪山を源流とし、旭川を経て札幌近くの石狩湾まで
全長268㌔を流れる有名な大河だぬ
国内では、信濃川、利根川についで、第3位
愛別から上川までの石北本線は、石狩川と平行に走っている
このあたりが氾濫して、土砂崩れで不通になると、
たちまち廃止のカウントダウンが早まってしまうのだろうな

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並行しているのは石狩川だけではない
高架橋が並行しており、車窓にときおり目に付く(´・ω・`)
無料区間の高速道路・旭川紋別道で
現在、旭川~遠軽まで完成しており、紋別まで建設中らしい
高速道路は鉄道の競合相手で整備が進むほど、
鉄道の利用者が減ってしまうであろう

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上越信号場。じょうえつではなく、かみこしと読む(´・ω・`)
昔は駅だったが、住民がいなくなったため廃駅、信号場となった
駅舎に縦長の看板が見え、旅客駅当時のものと思われるが
「石狩北見国境 標高六三四米 上越駅」とある
石北本線の線名由来である石狩國と北見國の国境の駅だったらしい
標高634mは、スカイツリーの634mと同じムサシで覚えやすい

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上越信号場から、長いトンネルを抜けて、白滝駅に停車(´・ω・`)
風見鶏があるメルヘンチックな時計台が見える
通過してきたトンネルは石北トンネル(4329m)といい
北見峠の難所に掘られたトンネルである
石北トンネルが、昭和7年(1932年)に完成して
ようやく、石北本線・旭川~網走間の全線開通となった
それまでは、この白滝駅が北見・網走側の終着駅であった

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10時13分、丸瀬布駅(まるせっぷ)で停車(´・ω・`)
この駅では、旭川行きの特急大雪2号と列車交換が行われた
大雪の方は扉があいてるのが見え、乗降可能であるが
こちらのオホーツクは通過駅扱いなので、扉は開かず乗降できない

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10時27分、遠軽に停車(´・ω・`)
この駅では、ちょっとしたイベントがあるぬ

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シートの下のレバーを足で踏む(´・ω・`)

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シートを回転させ。反対側にする(´・ω・`)

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先頭車両だった、この1号車指定席は、最後尾の車両となる
この出入口はさっきまで、背面にあったが、これからは前面となる

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先頭だった運転室には運転士はいなくなり、ここが最後尾となる
遠軽駅の線路の先には車両整備工場が見え、この先は終点である
これ以上前には進めないので、後ろ前逆にして引き返すように進む
これが、いわゆるスイッチバックである(´・ω・`)

国鉄
遠軽駅周辺の地図を左に示す(´・ω・`)
線路の形を見れば、明らかにスイッチバックしないとダメな駅である
下に見える国道沿いに線路を敷けば、線形になって良さそうだが
遠軽の町役場のある中心地から離れたところに駅が出来てしまうので
政治力か何かで線路を無理矢理ネジ曲げられでもしたのかと思ってたが
詳しく調べると、そうでもなかった

右の旧国鉄路線図を見ると
遠軽駅の先には、北への線路・名寄本線が先に出来ていたので
遠軽駅の位置も自然に街の中心部に作られ、遠軽~網走間が完成した
遅れて遠軽~旭川間が出来たため
網走方面へは、スイッチバックといういびつな形を
取らざるをえなかったようである

石北本線関連の歴史をまとめると
①大正元年 北見~網走間完成
      根室本線~池北線経由で札幌~網走間が接続される
②大正4年 遠軽駅設置
③大正5年 遠軽~北見間完成。オホーツク方面からの名寄本線と接続される
④昭和7年 旭川~遠軽間完成。全線開通で札幌~網走間の最短ルートとなる
⑤昭和60年 美幌駅からの支線・相生線廃止
⑥昭和62年 網走駅接続の湧網線廃止
⑦平成元年 名寄本線廃止
      北見駅からの支線・池北線が第三セクター化
      ふるさと銀河線に改名、支線が無い本線となる
⑧平成18年 ふるさと銀河線廃止

戦後なぜか旭川~網走間の高速線形化は検討されず
スイッチバックは放置され続け、名寄本線が廃止されてからは
スイッチバックだけが残滓として残ってしまった

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スイッチバック作業が終わったのか
5分間の停車後、遠軽駅を出発(´・ω・`)
さっきまで窓が逆光側だったが、今度は順光側となった

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11時09分、留辺蘂駅に停車(´・ω・`)
難読駅で、「るべしべ」と読むぬ
越え下がっていく道という意味のアイヌ語が由来である

この駅までに、常紋トンネルという500mの短いトンネルを
あっさり通過した。大正時代に建設されたトンネルであるが
地盤の悪い難所だったらしく、完成まで100人以上の死者を出し
今ではありえないが、ガチな人柱まで立てて工事を進め
3年かかって完成させたという、いわくつきのトンネルのようだ
開通当初は、常紋トンネル内で原因不明の鉄道事故が多発し
慰霊塔を立てて収まったという話である

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北見駅に停車(´・ω・`)
貨車が留まっていた。北見と言えば玉ねぎが有名であるが
北見の貨物輸送需要のほとんどは、やはり玉ねぎである
その貨物列車は、たまねぎ列車と呼ばれており
北見~旭川間を夏から秋にかけて季節便として走っている
貨物輸送で一番のネックは遠軽駅のスイッチバックであるが
この対策のため、コストアップにもなっていそうな対策だが
先頭と後方に計2両の機関車を連結させている(プッシュプル方式)
この区間の貨物輸送の収益は不明であるが
石北本線廃止を歯止めするまでの力は貨物輸送には無さそうである

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女満別空港の女満別駅(´・ω・`)
実は、女満別駅より近い駅があって、西女満別駅のほうが
空港に近く徒歩1キロ程度なんだが、特急は止まらない
ま、空港降りたら、レンタカーでなければ普通はリムジンバスで
北見か網走へ向かうだろうから、鉄道が使われることは少ないであろう
ここから、終点・網走駅との間に、網走湖が見える

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定刻12時18分、網走駅到着。石北本線の旅はこれで終了だぬ
旭川からは、4時間弱ほど。旭川~網走間は237㌔あり
特急でも時速60キロ程度で、一般道の法定速度並である
旭川~遠軽間124㌔は、高速道路が整備され(しかも無料)
遠軽~網走間113㌔は、鉄道の方が約20㌔長く遠回りしてるため
相当高速化しなければ、車やバスとは、勝負にならないであろう

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ここからは、網走~釧路の釧網本線の旅(´・ω・`)
釧路行きに乗ろうと思うが、なんと普通15時10分まで
列車が無いという。二時間あまり時間が空くなあ
ま、とりあえず、昼飯にするか

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網走駅(´・ω・`)
網走監獄をイメージした駅のようだぬ
駅名が縦書きなのは、横道に逸れないようにという意味らしい
左の剣を持ってる像は、アイヌ以前に住んでいた幻の古代人
モヨロ人の像で、独特なオホーツク文化を築いていたらしい

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網走駅前(´・ω・`)
ルートインと東横インがある
左方向に向かうぬ

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回転寿司 かに源
駅から徒歩5分。ここで昼飯にするぬ(´・ω・`)
市況のござるさんのオススメで訪問
食べログでは3.53で高得点な店だったが、
10日後(10月31日)に店主高齢・後継者無しで閉店した

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カウンターに腰掛ける(´・ω・`)
サービスのすまし汁。湯呑は、店名が大きくかいてある
注文は、上のピンクの紙にネタを書いて板前さんに渡すシステム

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ネタは全く回転せず、メニューが回転してる(´・ω・`)
まずは、本日のオススメを注文することにした
右奥の本日のオススメを見ると
生牡蠣と青ソイと書いてあるヽ(´ー`)ノください

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サロマ産生牡蠣
サロマ湖の佐呂間町の生牡蠣
ジューシー、そしてクリーミーで(゚∀゚)ウマウマ
そういえば、生牡蠣を軍艦巻きした形では、初めて食べたかも
普通は、居酒屋で、殻付き牡蠣をちゅるりと食べるからなあ

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網走産青そい
メバル系の深海魚。ほとんどオホーツク沿岸でしか採れない魚
旬は秋から冬。ほんのり甘くて脂ものっており(゚∀゚)ウマウマ
ソイは、稚内の居酒屋でも食べたが、北海道の味覚だねえ

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次はメインメニューから選ぶか(´・ω・`)
聞いたことが無い、たこまんま、ししゃもの卵、カラスハモ
あと、サービス108円から、サーモンの中落ち
ヽ(´ー`)ノください

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たこまんま
タコの卵巣。つまり、蛸の卵である
蛸の種類は北海道沿岸でとれるヤナギダコというタコ
初めて見る
食感が白子のような感じで、ねっとり感があり
とろける舌触りで実に(゚∀゚)ウマウマ

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シシャモの卵
トビウオの卵・とびっこに似てる
シシャモの卵は子持ちししゃもで焼いて食べることはあるが
卵だけの軍艦巻きは初めて見るぬ
味・食感は、とびっこより濃い感じがしたが
明確な違いは分かりにくかった。とびっこも注文して
食べ比べたほうが良かったかも試練
ま、旨かったから、違いはどうでもいいが(;´∀`)

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カラスハモ
正式名はイラコアナゴといい、アナゴの一種
道東で採れる地方名がカラスハモ
右のタレをつけて食べる
これはアナゴの蒲焼の味だな(゚∀゚)ウマウマ

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サーモンの中落ち
マグロの中落ちは食べるが、サーモンの中落ちは初めてである
脂が丁度よく、マグロに比べて、ほどよいトロトロ感が(゚∀゚)ウマウマ

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そういえば、カニ源て店なのに、カニを頼んでないな
吊りメニューの、かにのふんどしが気になる
〆の汁物は、やはり、かに汁だな
あと、ズワイガニの握りも食べておくかヽ(´ー`)ノください

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カニのふんどし
かにのふんどしとは、腹の部分の三角形になってる袋の中の
身のことらしい。腹の身の詰まってる部分で(゚∀゚)ウマウマ

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ズワイガニ
身が大きくて、これぞカニの味、旨し(・∀・)

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〆のカニ汁(゚∀゚)ウマウマ
御馳走様でした
2,300円
変わったネタが多いのに値段もリーズナブルで
閉店になってしまい、とても残念である

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14時20分、網走駅に戻る(´・ω・`)
列車は15時10分で、まだ、50分ある
お腹いっぱいで体が重く、網走の街を散策する気にも
ならなかったので、待合室で市況板の5ちゃんとTwitterする

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時間つぶしから30分後の14時50分
改札が開始され、ホームに入場できるようになった
釧網本線普通の釧路行きの気動車である(´・ω・`)

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車両型式は、キハ54-525
宗谷本線、留萌本線でも使われている気動車なので詳しい説明は省くが
一言でいえば、廃車寸前の国鉄時代の最後のディーゼルカーである
釧路と表記されたサボ(列車行先札)が取付られているところに
昭和でレトロな風情を感じるぬ(´・ω・`)

釧網本線では、通常運行車両は、基本キハ54だけで
普通列車と快速「しれとこ摩周号」などで運用される
季節増便でキハ40が使用される場合はある
特急は無く、貨物輸送もない

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シートの柄が、宗谷本線や留萌本線とは違う(´・ω・`)

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フクロウの図柄が入っている(´・ω・`)

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釧網本線の網走~知床斜里間は、オホーツク海が眺められる
流氷の時期には流氷が見える。車窓を楽しめる路線である
国鉄時代は、名寄本線、湧網線、興浜北線、興浜南線、天北線と
オホーツク海を眺めることが出来る沿岸路線が山ほどあったが
すべて廃線になって無くなってしまった(´・ω・`)
釧網本線の網走~知床斜里間は、車窓から最果て旅情を味わえる
オホーツク海沿岸路線の最後の砦、貴重な鉄路と言える

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網走駅では空いていたが、その隣の桂台駅で高校生が
たくさん乗ってきて、満員になった
この知床斜里駅で、大量に降りて、また空いた(´・ω・`)
今日は土曜なので、なにかの部活の行事だったのだろうか

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知床斜里からは平原を走る(´・ω・`)
もう夕方である

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すっかり真っ暗になり、闇に包まれた峠の坂を登っていく(´・ω・`)

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16時58分、川湯温泉駅、到着(´・ω・`)
ここで降りたぬ

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駅前で待っていた川湯温泉行きの路線バスに乗る(´・ω・`)

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乗客は4人、中国人風観光客二人が、運転手に問い合わせをしていて
なかなか出発しなかったが、納得したらしく出発(´・ω・`)
終点まで10分ほど、運賃290円

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川湯温泉名湯の森ホテルきたふくろう
朝食付け4,600円(国のふっこう割クーポン利用)
左に、フクロウの木像が見える

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8畳の和室であった(´・ω・`)
布団が敷いてある

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夜の温泉街
夕食にでかける(´・ω・`)

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食べログで下調べして目当てにしてた居酒屋が
臨時休業(´・ω・`)ショボーン
他にも客が来てて、あれやってないのかと
すごすご帰っていく人を何人か見かけた

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しょうがないので、向かいの寿司屋で済ますか(´・ω・`)
昼も寿司だったから、あんまり乗り気でないが仕方ない

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日本酒のメニューは無く、あるものを注文(´・ω・`)
300ccミニボトルの生貯蔵酒・大雪乃蔵
東京オエノングループの酒で工場は旭川の物のようだ
やや辛で、まあ旨し

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突き出しは、エンガワの漬けに卵を乗せたもので(゚∀゚)ウマウマ

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最初、イカゴロルイベが食べてみたくて、イカづくしを
頼んだが、今日は釧路のイカが仕入れできなくてダメらしい
次に、鮭ルイベを頼んだが地鮭が無いそうで
タラバの内子もここ数年入荷が無いという
いろいろ事情を聴いて、何を頼むか迷ってるうちに、
酒飲み切ってしまい、変わったものは無さそうなので〆たぬ
1,200円
ここは山の中だから、もともと魚介は期待してなかったし
こんなものだろうな
昼に、いっぱい食べて余りお腹空いてないから、ま、いっか

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ホテルに戻って、温泉に入る(´・ω・`)
この旅館は、木の風呂と、岩風呂の2種類あり
時間帯で男女で入れ替わる。深夜時間の男風呂は木の風呂らしい
へり、側面、底とも、全面木製の湯舟になっている

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湯量はたっぷりで、かけ流しである(´・ω・`)
木製の吹き出し口には、白い析出が確認でき
硫黄分が蓄積したものと思われる。ほんのり硫黄の香りがする
泉質は、硫化水素明礬緑礬泉。無色であるが、硫黄分が濃いため
PH2程度のかなりの強酸性となっており、トロトロした触感の湯だぬ
源泉は熱いものの、気温が低いせいか、露天風呂の湯温は丁度いい感じだぬ
近くに以前硫黄鉱山だった硫黄山があるから
硫黄の濃い湯が湧くのだろう

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半露天で、見上げると板張りの屋根が見える(´・ω・`)
原生林に覆われた露天風呂である

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暗がりに原生林が、ほんのり見える(´・ω・`)
葉が赤くなってる木々も見え、紅葉してるようだ
いい湯だねえ。のんびり入ったぬ(・∀・)

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部屋に戻り、テレビをみながら、まったりする(´・ω・`)
いつのまに寝落ちすた (つ∀-)オヤスミー

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早朝に起きて、今度は朝風呂(´・ω・`)
この時間帯は、岩風呂であった

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やはり、湯の吹き出し口には、白い析出(´・ω・`)
やや黄色の硫黄の色である。湯量多く、ふんだんに流れてくる

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エゾシカが飛び出してきたり
ヒグマが突然現れ襲ってきそうな原生林だが
残念ながら、見ることは出来なかった(´・ω・`)

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まだ夜が明けたばかりの青白い薄明の空だぬ(´・ω・`)

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遠くからフクロウの鳴き声が聞こえる
湯に漬かりつつ、北海道の大自然を感じられる
いい湯だねえ。満足したぬ(・∀・)

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旅館のモーニングバイキング
朝起きてから、お腹空いていたので、
美味しくいただいたぬ( ・∀・)

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部屋に戻って、荷物まとめて旅支度
天気を確認しようと窓を見る
川湯の温泉街が見渡せる。中規模で同程度の旅館が多いようで
これだと過当競争になりやすいであろう
川湯温泉は、屈斜路湖温泉、阿寒湖温泉あたりと比べ地味だし
どこも経営大変だろうな
天気のほうは、晴れそうだ(´・ω・`)

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このKKRかわゆて、前に泊まったことあるな(´・ω・`)

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7時50分にチェックアウト(´・ω・`)
廃業した温泉旅館を見かける

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川湯温泉駅行きの路線バスに乗るぬ
始発停留所の大鵬相撲記念館前(´・ω・`)
大鵬て、巨人・大鵬・玉子焼きで有名な大横綱だな

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8時、定刻にバスが来た(´・ω・`)
客は自分だけであった

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8時10分、川湯温泉駅、到着(´・ω・`)

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時刻表を確認(´・ω・`)
08時19分に釧路行普通に乗るぬ
秘境駅というほどではないが、やはり本数は多いとは言えない
ローカル線らしい時刻表であった

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二番線ホームから、駅舎全景を撮影(´・ω・`)
牧場の牛舎風の駅舎である
昭和11年(1936年)に改築された駅で
もう82年も経つ歴史のある駅舎であるが
丁寧に改装保守されてきたせいなのか、さほど古さは感じない

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使われなくなった待避線だろうか
雑草に覆われてきている
いずれ、自然と一体化して埋もれてしまうことであろう

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定刻通り08時19分、釧路行普通が来る(´・ω・`)
乗ったのは、ジャージ姿の女子高生と旅行者風の男性と
自分だけであった
降り客は、中国人風の大家族1組

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乗ってみると、今日は日曜であるが、そこそこ乗客がいたぬ(´・ω・`)

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窓を上げて車窓を眺める(´・ω・`)

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南弟子屈駅、停止(´・ω・`)
駅舎にもアルファベットで書いてあるが
弟子屈は、「てしかが」と読むぬ。弟子屈ラーメンで有名な町である
青く塗られた貨車駅舎。乗降口に手すり階段が付けられており
宗谷本線で見られる数多くの貨車駅舎と違った特徴である
ちなみに、弟子屈駅という駅は無く、摩周駅と改名されている

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釧路湿原が見えだした(´・ω・`)
遠くに見える湖のようなものは、シラルトロ湖
そして、塘路湖(とうろこ)が見えてくる
シラルトロ湖と塘路湖からは川の流れがあり
釧路川への支流の一部として繋がっている

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塘路駅(´・ω・`)
塘路湖が近くにある駅である
駅から1キロ先の塘路湖畔に塘路キャンプ場があり、そこに
釧路川カヌー発着所が設けられている
この駅では、網走行知床摩周号との列車交換のため7分間停止する
ホームに出て、ホームに止まってるキハを駅名を入れて撮影

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釧路湿原の中にポツンと一軒家の廃墟が見えた(´・ω・`)
周辺に道路は見当たらないが、あの家、どうやって行くんだろうか

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釧路川(´・ω・`)
釧網本線の摩周駅から釧路湿原内全域で線路と並行に流れている
高低差が小さく、穏やかな優しい流れの川で、ダムも建設されていない
源流は屈斜路湖、下流は釧路市街地であるが、湿原を抜けた岩保木水門より
釧路川と新釧路川の2つに分かれ、人工河川の新釧路川の方が本流となる

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釧路川に、カヌーが見える(´・ω・`)
釧路川は、カヌーツーリングが盛んで
カヌー発着所が、釧路川上流から、摩周駅に近い摩周大橋、
塘路駅に近い塘路キャンプ場、塘路駅の隣の細岡駅付近
最後に岩保木水門などに設けられており、
釧網本線とのコラボがしやすいように見える

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視点を変えるため、運転席側のデッキに立って
車窓を眺めることにした(´・ω・`)

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両側が釧路湿原(´・ω・`)
釧路湿原は、湿原を保護するラムサール条約に加入してるので
もし、釧網本線廃線となって、一度線路を剥がしてしまうと
もう二度と鉄道を敷設することは出来なくなる
釧路湿原内のど真ん中を走り、摩周湖・屈斜路湖を結ぶ観光鉄道
としてみれば、釧網本線は貴重な価値のある存在と言えよう
黒部鉄道のようなトロッコ列車を走らせるとか
この区間の存廃はもうちょっと慎重に考えたほうがいいように思った

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右へカーブ(´・ω・`)

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左手に、釧路湿原駅の駅ホームが見えた(´・ω・`)
ホームと駅舎には4人ほど人が見え、一人は、こちらにカメラを向けている
今乗ってる列車は当駅を通過してしまうので、彼らは乗ることはできない
釧路湿原駅に止まる列車は非常に少なく、釧路行が1本(13:11)
網走行が2本(14:32)(16:23)の計3本しかないのである
現時刻は09時41分であり、一番早い釧路行きでも3時間半後となる
したがって、彼らは、列車に乗るために待っていた訳ではなく
駅そのものや、通過列車が目当ての鉄オタ系と思われる

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通過中の釧路湿原駅の駅舎を撮影(´・ω・`)
ログハウス風である。もちろん無人駅
釧路湿原駅は、旅チャンネル・秘境駅へ行こうランキングで
全国40位、釧網本線では1位の秘境駅である
駅周辺は釧路湿原に囲まれており、民家は全く存在しない
ただ釧路湿原を見渡せる細岡展望台が徒歩10分と近いため
観光客は意外と多い
ただ通過させるんじゃなくて、鉄オタ以外の一般観光客を
列車に乗せる工夫が必要なんじゃないかとは思えた(´・ω・`)

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右に見えるのが、新釧路川の岩保木水門(´・ω・`)
岩保木水門には、旧水門と新水門があり
見えるのは、1985年の新水門
人工河川の新釧路川の方へ川の流れを逸らす治水目的で作られた
ここからは、新釧路川が水量の多い本流となり
釧路市中心地を流れる釧路川の洪水や氾濫を防いでいる
車窓から見えない旧水門は1931年の歴史的建造物で
釧路川カヌーの発着所でもあり
見たことが無いんだが、風情があるらしい

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湿原は見えなくなり、民家が増えてきた(´・ω・`)

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10時ちょうど、釧路駅に到着(´・ω・`)
これで、釧網本線の旅は終了だぬ

(続く)